+ ひとくちメモ +

蒔絵は八女福島仏壇でも使うが、提灯には専門の蒔絵師がいる。提灯は数が多くスピードが要求されるためだ。絵も八女独特の早描きがあり、絵筆を二本同時に持って、丸い火袋に花は花、葉は葉だけを巧みに描いていく。
■歴 史(八女と提灯)

ひご巻き

火袋張り

火袋張り

絵つけ

手・足

 起源は文化年間(1804〜18)、八女市の荒巻文右衛門が山茶花を描いた盆提灯を作ったのに始まる。安政年間(1854〜60)には吉永太平が竹骨と張紙を改良して山水花鳥の絵を描き、夏の夕涼み用まで拡大した。八女は、竹、和紙、漆、木ろう、木材と、提灯作りに必要な材料や技術が揃っており、生産も活発だった。
 最近では、岐阜と並ぶ一大産地となり、完成品を売るだけでなく、火袋を岐阜に出荷している。


■特 徴

 八女提灯は住吉、御殿丸、足のついた行灯、廻転行灯などと種類が多く、細かく分けると三千種類ともいわれる。キキョウやススキなどの絵を描いた盆提灯が主流だが、装飾用など用途も多様化し、絵にも新しい感覚を取り入れている。
 八女提灯組合には八女市の十三店と、柳川市の一店が入っており、店ごとに骨屋、火袋の張り屋、絵かき、加輪(側)屋、蒔絵師、木地師、金具師、房屋の専属業者を系列化している。骨屋が提灯の木型にピアノ線を巻いて張り屋に回し、張り屋は提灯屋から指定された絹や紙を張って絵師に回す。提灯屋は作業工程に従って提灯が業者間でうまく受け渡されるように気を配り、最後に金具と房を取り付けて仕上げる。
経済産業大臣が指定した伝統的工芸品。




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