+ ひとくちメモ +

都会の団地向けにミニ灯籠も作っている。小さな松を植えたり、ポンプで水を流し水車をつけて、室内で庭園の気分を楽しんでもらおうというねらいで、東京、大阪から注文が多いという。
■歴 史(八女と灯籠)

匠の技の成す造型

 八女石灯籠の起源は江戸初期といわれ、最も古いものは文久年間(1861〜64)の作が残っている。しかし本格的に作り始められたのは大正時代に入ってからで、石工たちが主体となって行っていた井堰や石橋などの土木工事がコンクリートになったのと、久留米市や浮羽郡の植木業者から庭園用石灯籠の注文が増えたため石灯籠製作が主流を占めるようになった。
 昭和三十年代には庭園ブームとなり、八女市は愛知県岡崎市、香川県木田郡庵地町、島根県出雲市とともに石灯籠四大産地の一つとなった。現在はハワイ、オーストリア、西独にも輸出している。


■特 徴

 八女石灯籠は八女市長野地区から出る阿蘇火山の凝灰岩(俗称長野石)で作られ、種類は利休灯籠、春日灯籠、五重ノ塔灯籠など三十種類がある。現在八女市と黒木町、上陽町の五十数業者が制作しているが、石の出る長野地区に集中しており、古くから石工として知られていた。
 石の特徴としては、軟らかくて彫刻に向き、軽くて吸水力に富み、苔つきが早い。また耐寒、耐火性があって黒っぽい岩肌が日本庭園に調和する。石灯籠の材料の石は表土を除いて、異質の石が混入していない“しょうもく”と呼ぶ部分を切り出す。金槌で叩いて、音と感触で石の目を確かめながら作業する。石材の切断と仕上げの研磨以外は、石ノミ一本の手作業で十年以上の経験がいる。
 知事指定特産工芸品。




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